科学的介護情報システム(LIFE)が新システムへ移行しています。運営主体が変わり、ログイン方法も変わりました。通所リハビリテーション・訪問リハビリテーション・介護老人保健施設で加算を算定している事業所では、理学療法士が実務の中心に立つことの多い作業です。
報じられている移行の内容
介護ソフトベンダー各社の案内によると、移行の要点は次のとおりです。
- 2026年5月11日から新システムへの切替を開始。移行期間は2026年5月11日〜7月31日
- 現行システムは2026年9月1日に停止予定
- 運営主体が厚生労働省から公益社団法人国民健康保険中央会へ移管され、提出先が変更
- 電子証明書によるログインへ変更。一時パスコードは廃止
- バックアップファイルが不要化、利用者情報のチェック機能が追加
- 提出様式そのものに変更はないが、移行後は新システムに登録されたデータのみが集計対象
- 事業所は利用者情報の再登録が必要(ID・パスワードは引き継がれる)
あわせて、2026年4月1日に介護情報基盤の運用が開始されたとされています。
※本節の内容は介護ソフトベンダー等の二次情報にもとづきます。厚生労働省および国民健康保険中央会の公式通知は、本記事の作成時点で確認できていません。実際の対応は所属事業所と利用中のソフトのベンダーにご確認ください。
なぜ理学療法士の話になるのか
LIFEへのデータ提出は、科学的介護推進体制加算やリハビリテーションマネジメント加算といった算定要件と結びついています。提出する内容にはADLやリハビリテーション計画の情報が含まれるため、入力と確認の実務は、事務職ではなくリハビリテーション職が担っている事業所が少なくありません。
システムが変わるということは、入力の手順、提出のタイミング、エラーが出たときの確認先が変わるということです。加算の算定に直結する以上、移行が完了していないまま9月を迎えると、算定要件を満たせない期間が生じる可能性があります。
介護現場で働く理学療法士への影響
システム移行は、告知されている割に現場では最後まで気づかれないことがあります。日々の業務は変わらないため、締切が来て初めて止まる種類の作業だからです。
まず確認していただきたいのは3点です。自事業所の移行手続きが完了しているか、9月以降の提出先はどこになるのか、利用者情報の再登録は誰が行ったのか。加算を算定している事業所であれば、この3つは今日中に答えが出るはずの質問です。
そのうえで申し上げると、この種の移行を仕切れる人は事業所の中で目立ちます。単位を積む力とは別の評価軸で、しかも記録に残りやすい。制度と情報系の接点を担った経験は、転職の面談でも説明しやすい持ち物になります。加算要件と実務の対応関係を説明できる人は、思っているより少ないためです。
出典
- 介護ソフトベンダーによるLIFE新システム移行の解説(2026年4月公開)。※厚生労働省・国民健康保険中央会の公式通知は未確認のため、本記事では二次情報である旨を明記しています
※移行スケジュールおよび手続きは変更される場合があります。厚生労働省・国民健康保険中央会の公式発表と、利用中の介護ソフトの案内をご確認ください。
この記事を書いた人
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向井タカトシ
理学療法士 / パーソナルジム経営者理学療法士としての臨床経験を経てパーソナルジムを経営。理学療法士のキャリア形成を当事者の目線で発信している。