呼吸リハのステートメントは2018年版のまま 改訂作業が進んでいる

呼吸リハのステートメントは2018年版のまま 改訂作業が進んでいる

呼吸リハビリテーションの定義を書いた文書は、日本呼吸器学会などが公表しているステートメントです。最新版は2018年11月26日公表版のまま。ただし改訂作業は進んでおり、定義そのものが見直されています。

現在の状況

日本呼吸器学会のステートメント一覧では、呼吸リハビリテーションに関するステートメントの最新版は2018年11月26日公表版です。

一方、日本呼吸ケア・リハビリテーション学会の2025年度定時代議員総会(2025年10月23日開催)の議事録には、呼吸リハビリテーション委員会が「定義の改訂、図表の改定、白書データの挿入他、改定作業を4回実施」し、第34回学術集会でシンポジウム報告済み、第35回学術集会で特別企画として報告予定、「2025年中に出版予定」と記載されています。

関連する学会発表として、植木純・神津玲「改訂呼吸リハビリテーションに関するステートメント2025」(日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 34巻supplement, p.114s_2, 2024年)が確認できます。

つまり

2026年8月末時点で、公表されている正式なステートメントは2018年版です。改訂版は作業が進み、学術集会で内容が報告されている段階にあります。

呼吸リハの臨床への影響

ここで注目したいのは、定義そのものが改訂の対象になっている点です。呼吸リハビリテーションが何を指すのかという枠組みが動くということは、対象患者、介入の範囲、多職種の役割分担にまで影響しうるということです。

呼吸領域に関わる方にとっては、刊行を待つより先回りできる局面です。改訂内容は学術集会のシンポジウムですでに報告されており、抄録も公開されています。正式な出版を待ってから読む人と、報告の段階で内容を追っている人とでは、切り替えの速さが違います。

あわせて確認しておきたいのが、3学会合同呼吸療法認定士の更新要件です。5年ごとに50点の取得が必要で、学会参加はその点数にもなります。改訂ステートメントの報告を聞きに行くことは、知識の更新と更新要件の両方を満たします。どうせ取る点数なら、いま動いているテーマに充てるほうが効率的です。

出典

  • 日本呼吸器学会「ステートメント」一覧 jrs.or.jp(2026年8月31日確認)
  • 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会「2025年度定時代議員総会 議事録」 jsrcr.jp(2026年8月31日確認)
  • 植木純・神津玲「改訂呼吸リハビリテーションに関するステートメント2025」日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 34巻supplement, p.114s_2, DOI: 10.15032/jsrcr.34.supplement_114s_2(2026年8月31日確認)

※改訂版の公表時期および内容は変更される場合があります。最新の情報は各学会の発表をご確認ください。

この記事を書いた人

  • 向井タカトシ

    向井タカトシ
    理学療法士 / パーソナルジム経営者

    理学療法士としての臨床経験を経てパーソナルジムを経営。理学療法士のキャリア形成を当事者の目線で発信している。

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